もはや芸術。あり得ないレベルのOP映像初披露『キャロル&チューズデイ』第2話感想 ※ネタバレあり
- 2019.04.18
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印象派+ポップアートなOP映像
こんなにおしゃれなOP映像があっていいのでしょうか?1話はOP流れなかったので2話が初ですね。公式TwitterによるとOP映像はディズニーやピクサー作品に参加経験のある世界的なコンセプトアーティスト・上杉忠弘さんが参加しているとのこと。

もうこれポップアートですよね。凄すぎる。キャロチューの原画展覧会とかフランスあたりでやったらめちゃくちゃ流行るんじゃないでしょうか。Nulbarichの『Kiss Me』は事前に公開されてましたが、このアーティスティックな映像と一緒に聴くとより一層おしゃれに聴こえますね。もうこれだけでご飯3杯余裕でいけますよ。道行く人が踊りだすのがちょっとラ・ラ・ランドっぽいですよね。
バイトやらかし娘キャロル&超箱入りお嬢様チューズデイ
朝目覚めるとキャロルのアパートは一晩で散らかり放題。キャロルは居候チューズデイに片づけを頼んで新しいバイトへ。

お葬式で泣くバイトで爆笑してしまいまたしてもクビになってしまうキャロル。海外にはこんなバイトあるんですかね。家に帰ると掃除を頼んだはずがなぜかゴミの山になっていました。チューズデイの実家ではすべてメイドがやってくれていたので掃除は全くできず。てかおそらく家事全般できないのでしょうね。
一方キャロル&チューズデイのライバルとなるアンジェラもAIを駆使するヒットメーカー・タオと共に着々とデビューの準備を進めています。この時代ではAIが曲を作るのが一般的で、キャロル&チューズデイのように人間が作曲することは非常に珍しい、といった世界設定です。このあたりなんて妙にリアルですよね。2019年現在でもDTMはアップデートされ続け、コンピューターを使った作曲支援ソフトもいくつもあります。もうAIが曲を作る時代に片足浸かってますよね。行きつく先がキャロチューのような世界なのでしょう。そんな世界でアナログ派のキャロル&チューズデイがどのように火星の音楽シーンを席巻することになるのか楽しみですね。
コンサートホールでのゲリラライブ
お互いの好きなものを語り合うかわいすぎる会話も落ち着き、もっとちゃんとしたピアノで第1話で作った曲を弾いてみたいとキャロル。火星移民メモリアルホールで知り合いが警備員をやっているので行っちゃえばなんとかなるかも!と出たとこ勝負なキャロル&チューズデイです。若さですかね。
渋る警備員を強引に突破してほぼ空っぽのホールで演奏を始める二人。このホールがアバンの”奇跡の7分間“の舞台になるっぽいですね。照明がいいですね。

「The Loneliest Girl」の完成バージョンですね。ピアノとアコギのシンプルな曲ですがそれぞれの旋律がとても綺麗で繊細でつい聴き入ってしまいます。圧巻なのはリバーブがきちんと効いているところです。コンサートホールの反響空間がしっかり表現されています。流石です。
1コーラス終わったところで警備員が乱入して演奏はストップ、許可なしなのでまたも追いかけられる2人の少女。このゲリラライブを別件でサウンドチェックをしていたプログラマー&エンジニアのロディがスマホで撮影、動画サイトにアップします。今回のライブの数少ない観客の一人です。結果なかなかバズる。ロディグッジョブ!!いつもの酒場でふと耳にした二人のライブで彼女たちに興味を持った飲んだくれモヒカンおじさん、ガスがロディに連絡。昔からの知り合いのようです。ロディがインスタの投稿から一発でキャロル&チューズデイの居場所を特定します。SNSって怖いね!ガスが彼女たちの元へ訪れ「今日から俺がお前らのマネージャーだ!」でTo be continued.

『キャロル&チューズデイ』こそクールジャパン
1話に続き役者が揃ってきた2話も最高でしたね。どいつもこいつもキャラが立ってます。どのカットも細部までこだわりが見えて制作陣の熱量が伝わってきます。あと音楽シーンは毎週入れてくるのでしょうか。だったら最高なのですが。 今回のタイトル「Born to Run」はアメリカの長渕剛ことブルース・スプリングスティーンですね。懐かしいなあ。あとガスの行きつけのBARの名前”Slowhand“はエリック・クラプトンのニックネームからですよね。こういう小ネタ探したらどんどん出てきそうです。
しかしこの作品ちゃんと盛り上がってるんですかね。海外では絶対ウケると思いますが、日本でもしっかり評価されてほしいです。本当に素晴らしいアニメなのでより多くの人に観てもらいたいですね。
今ここに宣言しよう、『キャロル&チューズデイ』こそクールジャパンなのであると。
おまけ:今週のチューズデイ

劇中よく眠るチューズデイ。先週もヤギと一緒に寝てましたが今週は2度寝しちゃいます。Bパートではキャロルに目にギターピックを乗っけるイタズラをされても起きませんでした。のんびりした性格が伝わってきますね。癒されます。おしゃれなだけじゃない、萌えもある最強の音楽アニメです。
©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会