まだ観てない人向け!Netflixオリジナルアニメ『B: The Beginning』の見どころを徹底紹介【祝!ヒューストン国際映画祭 アニメーション部門 最高評価プラチナ賞受賞!】

まだ観てない人向け!Netflixオリジナルアニメ『B: The Beginning』の見どころを徹底紹介【祝!ヒューストン国際映画祭 アニメーション部門 最高評価プラチナ賞受賞!】

すごくないですか。サンフランシスコ国際映画祭、ニューヨーク映画祭に次ぐアメリカの第三の映画祭、ヒューストン国際映画祭でプラチナ賞受賞ですよ。

『B: The Beginning』中澤一登×Production I.Gが送るNetflixオリジナルアニメ。ネトフリオリジナルアニメはだいたいみんな面白いのですが、中でも僕の推しは『B: The Beginning』です。2018年はアニメ的に非常に豊作でしたが、本作品が文句なしでNo.1です。

原作、監督、キャラクターデザイン、総作画監督の中澤一登氏はタランティーノの映画『キル・ビル』のアニメパートの監督として名が売れた敏腕アニメーター。『残響のテロル』なんかも彼ですよね。

今回受賞を記念して最近Netflixに加入してこの『B: The Beginning』をまだ観ていないという羨ましい方に向けて見どころを紹介します。記憶を消してまた観たいと思わせる素晴らしい作品ですよ。※ほぼネタバレなし

狂気を孕んだストーリー

内容としてはクライムサスペンスです。サイコスリラー要素もありますね。本PVを観ていただけるとだいたい掴めると思います。劇中のRISはProduction I.Gの人気作、攻殻機動隊の公安9課PSYCHO-PASSの公安局のような特殊警察組織です。奇妙な連続殺人事件の捜査のため一人の天才捜査官がこのRISに戻ってきたことで物語は動き出します。

異なる二人の男の運命が、ある一つの陰謀へ飲み込まれていく。ジャンルは違いますが2つの視点で物語が絡み合っていく様は村上春樹の小説を彷彿とさせます。ストーリーが二転三転してラストまで飽きさせない構成になってます。初見は続きが気になって一気に観てしまいました。いろいろ考えさせられる奥行きのある物語です。

中澤一登監督とProduction I.Gが夢のタッグ!『B: The Beginning』本予告編

魅力的なキャラクター

本作の特徴のひとつは天才捜査官キース・フリック異形の少年・黒羽のダブル主人公の形をとっている点です。僕は特にキースが好きですね。ゲニ(※Genie:ドイツ語で天才の意)ってニックネームカッコよくないですか。二人をつなぐヒロイン・星名リリィもとても魅力的ですね。向こう見ずな性格やいい意味で無神経でずかずか人のスペースに入ってくるような行動派ヒロインです。キースとの微妙な距離感が素晴らしい。瀬戸麻沙美ヒロインに外れなし。彼女ほんとに演技上手いですよね。

敵側の組織マーケットメーカーの面々もいい味出してます。どのキャラクターもしっかり立っていて不要と感じるキャラがいません。キャラデザも僕好みです。

超スタイリッシュな舞台演出

ストーリーやキャラクターが秀逸なのは間違いないのですが、本作の最大の見どころは舞台演出だと僕は考えます。

舞台となるのはヨーロッパの小国にあるとされるクレモナ王国。中澤監督曰くイタリアにある楽器職人の都市クレモナキューバの街並みがモデルとなっている架空の国家とのこと。その至るところに様々な国や街の要素を詰め込んで独自の舞台を作り上げています。『B: The Beginning』の背景を観ているだけでも楽しめますよ。

さらにバトルシーンの舞台演出が素晴らしく、序盤だけでもネオンが妖しく光る工業地帯を駆ける列車の上パーティ会場ビルの屋上灯籠が浮かぶ雨の湖畔とそのすべてにセンスを感じます。特に印象に残っているのは中盤の日本風の寺院ですね。『キル・ビル』アニメパートよろしくスピード感溢れる殺陣アクションに息を飲みました。

ダーク&シリアスな音楽

マーティン・フリードマン×Jean-Ken Johnny×KenKenによる主題歌「The Perfect World」もガッチリ作品の世界観にハマって掛け値なしに素晴らしい。さらに言及しておきたいのがOP映像のカッコよさ。ほんの20秒ほどの映像なのですが、圧倒的にスタイリッシュ。バックでかかる民族風サウンドと神秘的なコーラスも雰囲気出てますね。※本記事のアイキャッチ画像はOP映像の一部です

池頼広氏による劇伴もクライムサスペンスに合ったダークな曲をメインに据えながら、作中の世界観を反映したかのような多種多様な音が鳴ってて面白いです。アニメというより映画の劇伴に近い印象。

まとめ

一言でまとめると、アニメーション作品としてトータルの完成度が非常に高い作品を形作るすべての要素がハイクオリティでスタイリッシュ物語的にも面白い。今回権威ある映画祭で賞を獲っていることがその証明でしょう。『B: The Beginning』は全世界のアニメファン必見です。

しかしネトフリアニメは全体的に普段アニメ観ない層も楽しめるよう作られてますよね。硬派な作品が多いです。『DEVILMAN crybaby』然り、最近の『ULTRAMAN』然り。Production I.Gは攻殻機動隊の新作アニメーションも決まりましたしNetflixと業務提携して大正解でしたね。『B: The Beginning』は現在続編を鋭意制作中とのことですので続報に期待しましょう。

© Kazuto Nakazawa / Production I.G