ビートルズにはブライアン・エプスタインが必要だった。お前らには俺が必要だ!『キャロル&チューズデイ』第3話感想 ※ネタバレあり

ビートルズにはブライアン・エプスタインが必要だった。お前らには俺が必要だ!『キャロル&チューズデイ』第3話感想 ※ネタバレあり

どこか僕らの世界とつながっている

ガス(&ロディ)に連れられキャロル&チューズデイは近所のピザ屋へ。いやそのピザ屋超おしゃれじゃん。マルゲリータでの腹ごしらえが終わり改めて2人に自己紹介するガス。自分は業界じゃそこそこ名の知れた男だと主張します。ロディが検索したWikiによると、ガスは地球・テキサス州出身でかつてはモーターヘッド(注:実在する英国のロックバンド)のコピーバンドと酷評されたバンドのドラマーとして活動、売り上げは鳴かず飛ばず。その後マネジメント業へと転身しフローラ・フェリンを発掘したとこで知られるが、以降はヒットに恵まれず目立った活動は見られないとのこと。1話で話していたキャロルが音楽を志すきっかけとなった憧れのシンガー・フローラさんのマネージャーはなんとガスでした。

産地直送(てゆうか店の2階)トマトが売りのピザ屋

少女2人から微妙一発屋とディスられるガスおじさんでしたがWikiには載ってないこともあると反撃。嘘か真か”ブルーノ“の火星公演や、”ジャスティン“と”太郎“をピコらせたのも自分が関わっていると主張。ブルーノマーズの火星公演は絶対にないとも言い切れませんし、何年か前に流行ったピコ太郎PPAPフィーバーの火付け役となったのはジャスティン・ビーバーのツイートからでしたよね。作品の舞台は未来の火星ですが、このあたりの小ネタは『キャロチュー』の物語はどこかで僕たちの世界とつながっているんだって思わせてくれます。作品をちょっと身近なものに感じさせてくれます。

ここでガスの一世一代の口説き文句が飛び出します。

「ビートルズにはブライアン・エプスタインが必要だった。お前らには俺が必要だ!」

漢ガス(54)、出会って数時間の未成年少女2人を口説く!

ブライアン・エプスタインはビートルズを発掘し世に出したやり手マネージャー。5人目のビートルズなんて言われてますね。残念ながらキャロル&チューズデイの若い世代には伝わらなかったようですが、半信半疑ながらもガスの熱意に押され彼と組むことに。ガスとハイタッチするときの2人の嫌そうな声には笑いました。

早速第一回キャロル&チューズデイ売り出し会議なるものがその場で開かれます。ガスは地道にライブハウスを回って口コミで評価を上げて…という方法を提案しましたが、ほかの三人から古いの一言で却下されます。ロディは大物DJとコラボして名前を売るのが手っ取り早いと提案。ロディのコネを使ってアーティガンにコンタクトする流れに。2話で美女を侍らせてたあのイケおじです。

新曲「Round & Laundry」

場面は変わってコインランドリーの待ち時間。くるくる回る洗濯機から着想を得たキャロル&チューズデイは手足と周りにある椅子やらテーブルを使ってリズムセッションを始めます。

ここで今週の音楽シーン。二人が音を楽しんでいるのが伝わってきますよね。

真ん中のモブ男性もノリがいいです。圧倒的外国感。まあ火星ですが。

出来上がった曲のタイトルは「Round & Laundry」。超ガーリーでキュートなポップソングです。サウンドはまだアコギとピアノと歌のみですね。これからリズム隊が加わった曲が出来てくるのでしょうか。今後劇中どこかでOPの「Kiss Me」につながる演出してほしいです。

新曲「Round & Laundry」をバックにショッピングする2人。尊い。。

ちなみにアンジェラ&タオコンビも同時並行で描かれているのですが相変わらずの凸凹っぷりで進展はあまりないです。そろそろアンジェラの曲も聴きたいですね。

Fire and Rain

ロディの紹介で大物DJアーティガンプール付き豪邸へ曲を売り込みに行くキャロル&チューズデイ&ガス。女子二人は私服が毎回変わって観てて楽しいですね。もちろん僕はチューズデイの甘めコンサバルックが好きです。逆にキャロルはハード路線ですね。

ここで3話のタイトルの解説を。「Fire and Rain」は米国のレジェンドシンガーソングライター・ジェームズテイラーが1970年に発表した2ndアルバム『Sweet Baby James』からのシングルカットです。自殺してしまった幼馴染へ捧げたもの悲しいフォークソングです。サビの最後の一節“But I always thought that I’d see you again”(訳:でもぼくはいつだって君にまた会えると思っていたんだ)が切ないですね。ちなみにローリング・ストーンの選ぶ「オールタイム・グレイテスト・ソング500」では227位ランクインしています。

今回この「Fire and Rain」をどのように話に盛り込んでくるのかなと思っていましたが、わりとそのまま火がついて雨が降りましたね。原曲のFire and Rainは人生の苦楽の比喩でしたがまあわかりやすいのでよしとしましょう。

アポを取っていたのに長時間待たされた挙句、曲すら聴いてもらえず 「お遊び」「そんな楽譜は燃えるゴミの日にでも出しちまえ」と一蹴されてしまいます。AIによるトラックメイクが主流の火星音楽業界でトップに君臨しているアーティガンからすれば、人間、それも若い女の子が作った曲なんてこれっぽっちも興味がないのでしょう。帰ろうと促すキャロルでしたが、突然持参した楽譜に卓上ライターで火をつけるチューズデイ。火災報知器とスプリンクラーが作動して、消防隊が来る事態に。見事にFire and Rainをアーティガンにかましました。またも走って逃げるキャロル&チューズデイ。

意外と大胆な行動に出るチューズデイ。無事タイトル回収です。

大物DJとのコラボチャンスは棒に振ったが、どこかすがすがしい様子の2人。アーティガンのバカヤロー!と叫んでリベンジを誓います。やはり最初にガスが提案した通りアナログ派のキャロル&チューズデイは地道に草の根ライブ活動をやっていくんでしょうね。成功に近道はなし!

おまけ:今週のチューズデイ

怪訝そうに観察したお菓子をもぐもぐ食べるチューズデイただただかわいい。これが2話の好きなもの談義でキャロルが言ってたアルバシティの名物・火星焼きですよね。食べたいって言ってたもんね!反応を見るとおしかったようでなにより。

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会