[アニメ神回] 少女は恋をして大人になる。『キャロル&チューズデイ』第18話「Only Love Can Break My Heart」

[アニメ神回] 少女は恋をして大人になる。『キャロル&チューズデイ』第18話「Only Love Can Break My Heart」

待ってましたのチューズデイ回!

サイドニアフェス出演の正式オファー

代理出演の途中退場という散々な結果に終わったサイドニアフェス(第6話「Life is a Carnival」)ですが、今回は正式なオファーが届きます。まああの時クリスタルさんに認めてもらえたのは僥倖でしたが。前回の雪辱を果たすべく燃えるC&T。クソクソ言われながらアルバム制作も順調に進んでいるようです。

ちなみに週を追うごとに小物臭が増すIT界の風雲児ことアーロンさんは全身包帯ぐるぐる巻きでしたが意外と元気でした。あの当たり方でよく生きてたな…

芽生える恋心

ジャーナリスト・カイルの言葉「自分の人生を歩むために(母親と)向き合うべきだ」がずっと心に引っかかっているチューズデイ。もやもやをすっきりさせるためカイルと会うことを決意。おしゃれなカフェのテラスで会話を交わす2人。

「(過去取材中に近くで地雷が爆発した影響で)実はこっちの耳は聞こえづらいんだ、だからナイショ話するときはこっちの耳で頼むよ」

片耳が聞こえづらいディスアドバンテージもカイルにしてみれば口説き文句に早変わり。完全に恋する乙女の表情のチューズデイ。これは落ちたな。キャロルの危惧した通り、このちょい悪ヒゲ男危険すぎる…!

母親についた政治コンサル・ジェリーについて警告するカイル。目的のためなら手段を選ばないタイプで、ヴァレリーの政治的主張が変わったのは彼がついたためだと話す。最初は頼まれてヴァレリーのスキャンダルを追っていたカイルでしたが、調べて行くうちに今回の選挙戦は大きく世の中が変わるきっかけになると予感します。チューズデイやスペンサーにまで接触したのはこの火星社会の変革をより深く正確に捉えるためのジャーナリストとしてのカンのようなものでしょう。まあ彼もC&Tのファンの一人というのもあるようですが。おいカイル、チューズデイときめいちゃってるぞ。

話もひと段落してカイルに別れのあいさつをして席を立つチューズデイ。そこへ突如轟く爆発音。数キロ離れたその爆発による振動はカフェにいるチューズデイたちにも伝わってきます。修羅場を潜り抜けてきたジャーナリストカイルは冷静にチューズデイやその他客を気遣い声をかけていきます。Aパートのカイルが危険な場所にも取材に行っていたという話があったので彼の緊急時の対応には説得力がありますね。軽薄そうに見えて頼れる男です。

チューズデイを家まで送り届けるカイル。彼を見送るチューズデイの目はどう見ても恋に落ちた女の子のそれでした。

Only Love Can Break My Heart

ニールヤングですね。このサブタイトルが示すのはやはり…

報道によると爆破されたのは気温をコントロールするウェザープラント。一気に気温が低下して冬のように着込むアルバシティの人々。

ヴァレリー陣営は今回のテロ行為は地球の難民によるものと主張、選挙戦を優位に進めていきます。まあ今までの流れからしてジェリーの陰謀ですよね。今回も悪そうな顔してました。チューズデイは母は厳しい人だったが差別的なことは言わない人だったとカイルに話しています。選挙とジェリーがヴァレリーを変えてしまったようです。しかし次の一手としてタオが必要とは一体…?

カイルが欲しがっていたノートを見つけるチューズデイ。前回助けてもらったお礼も兼ねてラッピングされたギフトを手にカイルの元へ。しかしおなじみのカフェで彼女が見たものは他の女性とキスをするカイルでした。その場を逃げるように去るチューズデイ。Only Love Can Break My Heart…

雪のなか傘もささずに街を歩くチューズデイ。流れる音楽も切ない。この「Threads」は何気に新曲ですね。ピアノ&ギターのアルペジオが降りしきる雪のよう。良い曲ですね。路上のカットが綺麗です。

ラストは帰らないチューズデイを心配して探しに来たキャロルが初めて出会った橋の上でチューズデイを発見、涙を流すチューズデイを何も言わずに抱きしめてTo be continued。曲もちょうどフェードアウトして切ないながらも非常に綺麗な終わり方でした。欲を言えば特殊エンドでそのままアルバシティの雪景色をバックにクレジットを入れてこの曲をもっと流してほしかった。

キャロルイケメンすぎる。

今週の音楽シーン↓

今週のチューズデイ

「今週のチューズデイ」はアニまちが考えるチューズデイの萌えシーンを毎回ピックしてきましたが、今回は1話使ってチューズデイが恋を描く素敵な回でしたので特定のシーンを選べませんでした。しかし恋するチューズデイがとにかく可憐に描かれていてアニまち的には最高の回です。『キャロル&チューズデイ』は年頃の女の子がメインのわりに色恋沙汰はあまり描かれてきませんでしたが、今回ガッツリ来ましたね。

カイルくらいの年齢(おそらく30代?)からしたらチューズデイはまだ年端もいかない少女です。そういった目で彼女を見ることは難しいでしょう。そしていい男には女がいて当然。ただ女性目線だとカイルの言動が少し思わせぶりだったかな?イケボでしたし。今回チューズデイはかわいそうでしたが、失恋も他者としっかり向き合った結果ですからね。女の子は恋をして綺麗になるものです。大丈夫、キャロルがいるよ。

モノローグでチューズデイはの心情を語るのではなく、絵と音楽、演出で魅せるのがこの作品の素晴らしいところ。アニメーションの本来あるべき姿ではないでしょうか。ウェザープラント爆破テロで火星の気温が低下し、一気に冬のような季節感になったことをチューズデイの心情に絡めて非常に上手く使いましたね。ワムの「ラストクリスマス」のような切なさがこみ上げます。

チューズデイのかわいさがMAXだったので悩みましたが16話に続き神回認定。キャラクターの表情、視線、仕草等がとても細かく描き込まれて素晴らしい。プロットもよくまとまっててすごく良かった。曲もシチュエーションに合ってる。なんだか2クール目のほう良いエピソードが多いですね。特に演出が光ってると感じます。

ところでハミングバード持ったチューズデイのフィギュア化の発表はまだですか?

©ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会