[Song Review] はじめましての気持ちを / DAOKO 映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』挿入歌

[Song Review] はじめましての気持ちを / DAOKO 映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』挿入歌

アニソンではないのですが、2019冬の大ヒットアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』の実写映画の挿入歌とのことなので問題ないですよね。てかとにかくめちゃくちゃ良い曲なんでとりあえず語らせていただきたい。先週から毎日聴いてます。ここ2年くらいのDAOKOの曲で一番好きです。作曲・プロデュースはシンガーソングライター&ボカロPの神山羊。

まず出だしのサビのメロディがいいですよね。言葉の配置が上手いというか、リードインの2連発で非常にインパクトあります。そしてバックのふわふわ漂うような暖かい音色のシンセのループ。Aメロ以外ではほぼずっと鳴り続けるこのシンセが曲の持つメランコリックな雰囲気の正体ではないでしょうか。「はじめましての気持ちを」ははじめての恋を自覚する少女を歌った曲だと僕は解釈してますが、やっぱり人を好きになると切なくてちょっと気分が憂鬱になったりもするじゃないですか。頭の中堂々巡りだったり。そのあたりが歌詞だけでなくサウンドで上手く表現されているなと。Aメロのトレモロっぽい揺れだったりアコギのクリシェで下がるとこなんかもそう。これにのっかるMoogライクなモコモコシンセベースが意外とアコギと合ってるんですよね。曲を延々リピートしながらこの記事を書いてるのですが、聴けば聴くほど1番Aメロの秀逸さに驚かされます。

しかし2番のラップも初期の頃のDAOKOが戻ってきたようで最高です。この気怠そうでドリーミーなラップが彼女の真骨頂、そう思っているリスナーは僕だけではないはず。「水星」「かけてあげる」あたり好きな人はこの曲も好きだと思うのですがいかがでしょうか。そしてDAOKOの書いた詩が素晴らしい。アニメ『かぐや様』12話の神シーンが鮮明に蘇ります。

リズムなんか聴くとおそらく打ち込みメインで作られた曲だと思うのですが、デジタルになりすぎず上手い具合に生音がミックスされていてイマっぽい。サビとアウトロではストリングスも加わって曲の持つドラマ性を高めています。良い曲だなあ。切なくてジーンと来ませんか。

総じてサウンド、構成、メロディ、声、リリック、すべてが調和した非常に美しいミディアムバラードに仕上がっています。ボカロP出身の方って才能ある方が本当に多いですね。

映画『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』は現在大ヒット上映中。気になる方は是非映画館へ。映画から入った人は原作漫画やアニメもおすすめです。

©℗Toy’s Factory