全音楽オタク必聴!洗練された極上のデジタルドリーミーポップ!![Album Review] yuanfen / 鹿乃

全音楽オタク必聴!洗練された極上のデジタルドリーミーポップ!![Album Review] yuanfen / 鹿乃

アニまち久々のアルバムレビューはニコ動出身のシンガー・鹿乃の「yuanfen」。本日3月4日リリースです。サウンドプロデューサーとして全曲MONACAの怪物・田中秀和氏が手掛けているとのことで(ボーナストラックを除く)、鹿乃さんのファンはもちろん田中秀和氏のファンも見逃せないアルバム。Spotifyでも配信開始してるので早速聴きながらレビュー書いてきます。

まずはリードシングルのM①のMVが公開されているのでまだの人はぜひ聴いてほしい。

鹿乃「午前0時の無力な神様」【OFFICIAL】

キズ〇アイみたいなVTuber的なMVになってますね。めちゃくちゃかわいくてキャッチーでリードトラックとして最高の出来では。ここでしっかり作品の方向性が示されいる。僕はイントロや間奏で聴ける鹿乃さんのウィスパーが特に好きです。バックでブリブリ鳴ってるぶっといベースもパンチが効いてて良いですね。

僕は鹿乃さんのような良い意味で”歌いすぎない”ボーカリストが大好きで今も前作の「rye」をちょくちょく聴いてるんですが、今回は雰囲気がガラっと変わってだいぶ”攻めた”サウンドになっていると思います。元々鹿乃さんの持っていた透明で綺麗な声質に楽曲のデジタル感が増してよりドリーミーなポップになったというか、かなり今風の音に聴こえる。これはM②のアレンジにFuture Bass界の若き雄・Norを起用していることでも明らかですね。

個人的にボサノヴァとプログレを足して2で割ったようなM③とオトナな妖艶EDMのM⑧の2曲が一番田中秀和節が爆発してるんじゃないかなと感じます。コード使いと音符の置き方、全体の構成が本当に独特で田中秀和氏の頭の中はどうなってんだと。天才すぎませんか。どうやったらこんな曲書けるんだろう。特にM⑧。語彙力がアレで申し訳ないがマジで凄いとしか言えない。

中盤M④⑤⑥はちょっとしっとりめでこういう鹿乃さんもいいですよね。らしさが出てると思います。M⑤の展開は意外性があってよかったですね。この入りであんなにスネア叩いたりベースをうねらせるのかと。音楽は予定調和じゃ面白くないですからね。ラストまでドラマチックな展開の連続で本当に素晴らしい。

ラストのM⑨はおしゃれでジャジーなポップスでアルバムを締めくくるにふさわしいナンバー。ここに来て生音が新鮮に聴こえますね。ストレートでキュートな歌詞が印象的なM⑦も少し似た雰囲気なんですが僕はこういうのも大好きです。今までの曲で前に出てたギターが抑え目でピアノ主体なのとBPMを落としすぎてないのが良い。ゴスペル的なコーラスがソウルフルで素敵。ボーナストラックとしてアニメアズールレーンED「光の道標」も控えてるんでちょうどいいテンポ感です。正統派なミディアム・バラードでめちゃくちゃ綺麗な曲ですよね。心が洗われるよう。

ということで誇張なしでマジで全曲良い。田中秀和氏本気出しすぎでしょう。全音楽オタク必聴の凄まじい完成度を誇る楽曲群に感嘆するばかり。どの曲も凝りに凝ってて 表情が多彩で聴き応え抜群。2020年発表のアルバムで今のところ一番好きです。こんなに素晴らしいアルバムをありがとう鹿乃さん&田中秀和氏!最高のタッグ爆誕!!

©℗2020 TEICHIKU ENTERTAINMENT, INC.